単式簿記の応用としての複式簿記

こんにちは!この度は私のブログにお越しいただきありがとうございます。このブログでは、PTAの会計担当者の方々に役立つ情報を発信しています。

前回は、単式簿記の応用として、予算管理について解説しました。予算管理とは、PTAの活動に必要な収入と支出の見積もりや実績の管理を行うことです。予算管理を行うことで、PTAの活動の計画性や透明性を高めることができます。

今回は、単式簿記のさらに先に進んで、複式簿記についてお話しします。複式簿記とは、取引を「資産」「負債」「純資産(資本)」「収益」「費用」に分解して記録する。複式簿記を行うことで、PTAの財産の状態や変動を把握することができます。

複式簿記の目的

複式簿記では、以下の二つの書類を作成します。

  • 貸借対照表:PTAの財産の状態を表す帳簿です。資産と負債と純資産(資本)の三つの項目に分けて、それぞれの金額を記録します。
    • 資産の例
      • 現金や預金
      • 未収入金
    • 負債の例
      • 未払金
    • 純資産(資本)の例
      • 設立時拠出金
      • 利益剰余金
  • 損益計算書:PTAの財産の変動を表す帳簿です。「収益と「費用」に分けて、それぞれの金額を記録します。
    • 収益の例
      • 会費収入
      • 寄付金収入
    • 費用の例
      • 総会費
      • 消耗品費
      • 〇〇委員会運営費

複式簿記の目的は、以下の通りです。

  • 貸借対照表の目的は、PTAの財産の状態を把握することです。例えば、資産と負債の差額を計算して、PTAの財政状態を評価することができます。
  • 損益計算書の目的は、PTAの財産の変動を把握することです。例えば、収益と費用の差額である利益を計算して、PTAの活動の効果や問題点を分析することができます。

複式簿記の活用と注意点

複式簿記では単式簿記(収支会計)と比べてより多くの情報を把握することができます。
例えば損益計算書を用いて利益率を算出したり、貸借対照表を使って資産・負債のバランス(今の資金と今後出ていく資金のバランス)を把握することできます。

複式簿記を活用する際の注意点は、以下の通りです。

  • 複式簿記は、単式簿記に比べて、管理が複雑になります。そのため、複式簿記を行う場合は、PTAの活動の目的や規模に応じて、必要性や効果を検討することが必要です。
  • 複式簿記を実施するには最低でも簿記3級程度の知識が必要です。PTAの会計担当者は頻繁に交代することが想定されるため、簿記能力のある人材を継続して役員にできない場合には会計業務に支障が生じます。

以上が、単式簿記の応用としての複式簿記についての解説でした。複式簿記を行うことで、PTAの財産の状態や変動を把握することができます。

今回の内容はいかがでしたでしょうか?他にも関連する記事がたくさんありますので、興味のあるものはぜひ目を通してください!それではまた次の記事でお会いしましょう。

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