こんにちは、この度は私のブログにお越しいただきありがとうございます。このブログでは、PTAの会計担当者の方々に役立つ情報を発信しています。
今回のテーマは、PTAの収支会計における運営費のポイントです。PTAの運営費とは、PTAの活動に必要な経費のことで、会費や寄付金などの収入から支出されます。運営費の管理は、PTAの会計担当者の重要な役割の一つですが、どのように計上し、報告すべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、PTAの運営費に関する以下の三つのポイントを解説します。
- 運営費の概要
- 運営費の主な勘定科目
- 運営費の会計処理のポイント
それでは、早速見ていきましょう。
運営費の概要
PTAの運営費とは、PTAの活動に必要な経費のことで、主に以下のようなものが含まれます。
- 事務用品や印刷物などの消耗品費
- 郵送や電話などの通信費
- 会議や研修などの会場費や交通費
- 講師や講演者などの謝礼や謝金
- 保険料や税金などの法定費用
- その他、PTAの活動に関連する経費
運営費は、PTAの収入の中でも最も多くの支出を占める項目です。そのため、運営費の予算や実績の管理は、PTAの財政状況を把握する上で非常に重要です。運営費の予算は、PTAの活動計画に基づいて作成し、年度初めに総会で承認されます。運営費の実績は、毎月の収支報告や年度末の決算報告で報告されます。運営費の管理には、適切な会計帳簿の記帳や領収書の整理などが必要です。
なお、運営費と管理費は以下のような違いがあります。
- 運営費とは、事業や活動に必要な経費のことで、消耗品費や通信費などが含まれます。運営費は、事業や活動に直接または間接的に関係するものであれば、事業費として計上できます。
- 管理費とは、法人や組織の管理運営に必要な経費のことで、人件費や会議費などが含まれます。管理費は、法人や組織の存続や運営に関係するものであれば、管理費として計上します。
- 運営費と管理費の区分は、PTAの会則や会計規則に従って行います。これらの規則に定められていない場合には、過去からの慣習により区分がなされます。運営費と管理費の区分は、財務状況や公益性の判断に影響するため、適切に継続した処理を行う必要があります。
運営費の主な勘定科目
PTAの運営費は、一般的には、以下のような勘定科目に分類されます。
- 消耗品費
- 通信費
- 会議費
- 研修費
- 謝礼・謝金
- その他経費
これらの勘定科目は、PTAの活動内容や規模によって、細分化したり、統合したりすることができます。例えば、消耗品費の中には、事務用品費や印刷物費などを別々に設定することもできますし、研修費の中には、会場費や交通費などを含めることもできます。また、PTAの活動に特徴的な経費は、その他経費に入れることもできます。例えば、学校行事の協力費や教育支援費などです。運営費の勘定科目の設定は、PTAの会計規則や会計基準に従って行います。
なお、「消耗品費」や「会議費」などは管理費でも同じ名称の勘定科目が使用される場合があります。混同しないように注意が必要です。
運営費の会計処理のポイント
PTAの運営費の会計処理には、以下のようなポイントがあります。
- 運営費の支出は、原則として、領収書や領収証などの証憑を添付して、会計帳簿に記帳します。証憑がない場合は、支出の内容や目的を明記した伝票を作成して、会計帳簿に記帳します。
- 運営費の支出は、原則として、支出した月の収支報告に反映します。ただし、支出の時期と収支報告の時期がずれる場合は、その旨を会計帳簿に記載します。
- 運営費の支出は、原則として、予算内で行います。予算超過の場合は、その理由と対策を収支報告や決算報告で説明します。
- 運営費の支出は、原則として、PTAの活動に直接関係するものに限ります。個人的な支出や不適切な支出は、行えません。
以上、PTAの収支会計における運営費のポイントについて解説しました。PTAの会計担当者の方々は、運営費の支出や経理処理において、これらのポイントを参考にしてください。
運営費の管理は、PTAの活動の透明性や信頼性を高めることにもつながります。PTAの活動に関心を持ち、参加してくれる保護者や教職員の方々が増えることを願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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