決算解読:収支計算書の読み方のポイント

PTAの会計担当者の皆さん、こんにちは。年度末になると、PTAの収支計算書を作成する時期ですね。収支計算書とは、PTAの活動における収入と支出をまとめた会計書類のことで、PTAの財政状況を把握するために重要な資料です。しかし、収支計算書を作成するだけでは十分ではありません。収支計算書を読み解くことで、PTAの活動の効果や問題点を見つけたり、次年度の予算や活動計画を立てたりすることができます。そこで今回は、収支計算書の読み方のポイントをご紹介します。

収支計算書の基本的な構成

収支計算書には、一般的に以下の3つの部分があります。

  • 収入の部:PTAの活動によって得られた収入の内訳と総額を記載します。収入の主な項目としては、会費、寄付金、事業収入などがあります。
  • 支出の部:PTAの活動にかかった支出の内訳と総額を記載します。支出の主な項目としては、運営費、事業費、寄付金などがあります。
  • 差引:収入の総額から支出の総額を引いた金額を記載します。差引残高がプラスであれば黒字、マイナスであれば赤字となります。

収支計算書の例を以下に示します。

項目予算額決算額差引
収入の部
会費200,000210,000+10,000
寄付金50,00040,000-10,000
事業収入100,000120,000+20,000
収入の総額350,000370,000+20,000
支出の部
運営費150,000140,000-10,000
事業費180,000200,000+20,000
寄付金10,00010,0000
支出の総額340,000350,000+10,000
差引残高10,00020,000+10,000

収支計算書の読み方のポイント

収支計算書を読み解くときには、以下の3つのポイントに注目しましょう。

  • 収支のバランス:収入と支出のバランスが取れているかどうかを確認します。収入が支出を上回っていれば黒字、支出が収入を上回っていれば赤字となります。黒字であれば、次年度の活動に備えて貯蓄することができますが、赤字であれば、貯蓄を取り崩すか、会費を値上げするか、支出を削減するかなどの対策が必要になります。
  • 予算との対比:予算額と決算額を比較して、収支の増減を分析します。予算額と決算額が大きく乖離している場合は、予算の立て方や執行の仕方に問題がある可能性があります。予算の立て方に問題がある場合は、収入や支出の見積もりをより現実的にすることが必要です。執行の仕方に問題がある場合は、収入や支出の管理をより厳格にすることが必要です。
  • 項目別の分析:収入や支出の項目ごとに、収支の状況を詳しく調べます。収入の項目では、会費の徴収率や寄付金の集め方、事業収入の効率などを確認します。支出の項目では、運営費や事業費の内訳や必要性、寄付金の使途などを確認します。項目別の分析をすることで、収支の改善点や課題を見つけることができます。

まとめ

収支計算書は、PTAの活動における収入と支出をまとめた会計書類です。収支計算書を読み解くことで、PTAの財政状況を把握し、次年度の予算や活動計画を立てることができます。収支計算書を読み解くときには、収支のバランス、予算との対比、項目別の分析の3つのポイントに注目しましょう。PTAの会計担当者として、収支計算書の読み方をマスターして、PTAの活動をより充実させましょう。

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