数字が語るストーリー:PTA収支会計の分析と見方

こんにちは、この度は私のブログにお越しいただきありがとうございます。このブログでは、PTAの会計担当者の方々に役立つ情報を発信しています。今回のテーマは、「数字が語るストーリー:PTA収支会計の分析と見方」です。

PTAの会計担当者として、収支会計を作成することは大切な仕事の一つです。しかし、収支会計を作成するだけでは、PTAの活動の効果や問題点を把握することはできません。収支会計には、PTAの活動に関する様々な数字が含まれています。それらの数字を分析し、見方を工夫することで、PTAの活動のストーリーを読み解くことができます。

では、具体的にどのように分析し、見方を工夫すればよいのでしょうか?ここでは、以下の3つのポイントを紹介します。

1. 収入と支出の内訳を見る

収支会計には、収入と支出の合計額が記載されていますが、それだけでは、PTAの活動の内容や規模を知ることはできません。収入と支出の内訳を見ることで、PTAの活動の特徴や傾向を把握することができます。

例えば、以下のような収支会計があったとします。

項目金額
収入100万円
支出80万円
収支差額20万円

この収支会計だけでは、PTAの活動がどのようなものであるか分かりません。しかし、収入と支出の内訳を見ると、以下のようになります。

項目金額
収入100万円
会費80万円
寄付10万円
その他10万円
支出80万円
事務経費10万円
学校支援20万円
研修費30万円
その他20万円
収支差額20万円

この内訳を見ると、以下のようなことが分かります。

  • PTAの収入の大部分は会費であり、寄付やその他の収入は少ない。
  • PTAの支出のうち、最も多いのは研修費であり、学校支援や事務経費もそれに次ぐ。
  • PTAの収支差額は20万円であり、黒字である。

これらのことから、PTAの活動は、研修を重視し、学校支援も行っていることが分かります。また、PTAの財政状況は安定しており、収入の増加や支出の削減の必要性は低いことが分かります。

2. 前年度との比較をする

収支会計は、ある一定期間のPTAの活動の結果を示すものですが、その期間だけでは、PTAの活動の変化や成果を評価することはできません。前年度との比較をすることで、PTAの活動の推移や効果を把握することができます。

例えば、以下のような収支会計があったとします。

項目金額
収入100万円
支出80万円
収支差額20万円

この収支会計だけでは、PTAの活動が前年度と比べてどのように変化したか分かりません。しかし、前年度との比較をすると、以下のようになります。

項目金額前年度との増減
収入100万円+10万円
支出80万円-5万円
収支差額20万円+15万円

この比較を見ると、以下のようなことが分かります。

  • PTAの収入は前年度よりも10万円増加しており、PTAの活動に対する保護者の関心や協力が高まっていることが分かる。
  • PTAの支出は前年度よりも5万円減少しており、PTAの活動の効率化や節約が進んでいることが分かる。
  • PTAの収支差額は前年度よりも15万円増加しており、PTAの財政状況は大幅に改善されていることが分かる。

これらのことから、PTAの活動は、前年度と比べて、収入の増加と支出の減少により、財政的にも内容的にも成長していることが分かります。

3. 目標との対比をする

収支会計は、PTAの活動の結果を示すものですが、その結果が良いのか悪いのかを判断するには、目標との対比をすることが必要です。目標との対比をすることで、PTAの活動の達成度や課題を把握することができます。

例えば、以下のような収支会計があったとします。

項目金額
収入100万円
支出80万円
収支差額20万円

この収支会計だけでは、PTAの活動が目標に対してどの程度達成されたか分かりません。しかし、目標との対比をすると、以下のようになります。

項目金額予算との対比
収入100万円+10万円
支出80万円-10万円
収支差額20万円+20万円

この対比を見ると、以下のようなことが分かります。

  • PTAの収入は予算の90万円を上回っており、PTAの活動に対する保護者の貢献度が高いことが分かる。
  • PTAの支出は予算の90万円を下回っており、PTAの活動のコストパフォーマンスが高いことが分かる。
  • PTAの収支差額は目標の0円を大きく上回っており、PTAの活動の達成度は非常に高く、予算を大きく上回っていることが分かる。

これらのことから、PTAの活動は、予算に対して、収入の増加と支出の減少により、財政的にも内容的にも優れていることが分かります。

一方で、予算より収入が多い、予算より支出が少ないことが必ずしも常に良いこととは限りません。例えば、前年度未納となっていた会費がまとめて振り込まれただけであったり、節約をしすぎてイベントの満足度が下がってしまうといったこともありえます。

分析をするにあたっては、単に数値を比較するだけでなく、その数値となった原因や、実際に行われた活動にも注目することが大切です。

以上が、数字が語るストーリー:PTA収支会計の分析と見方の3つのポイントでした。収支会計を作成するだけではなく、内訳を見る、前年度との比較をする、予算との対比をするという3つのステップを踏むことで、PTAの活動のストーリーをより深く理解することができます。PTAの会計担当者の方々は、ぜひこの方法を試してみてください。

この記事が、PTAの会計担当者の方々のお役に立てれば幸いです。次回の記事では、PTAの活動の効果測定についてお話ししたいと思います。お楽しみに!

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