単式簿記の応用としての予算管理

こんにちは！この度は私のブログにお越しいただきありがとうございます。このブログでは、PTAの会計担当者の方々に役立つ情報を発信しています。

前回は、単式簿記の応用として、会計区分について解説しました。会計区分とは、収入と支出を目的や内容に応じて分類することです。会計区分を行うことで、PTAの活動の効果や問題点を把握しやすくなります。

今回は、単式簿記のさらなる応用として、予算管理についてお話しします。予算管理とは、PTAの活動に必要な収入と支出の見積もりや実績の管理を行うことです。予算管理を行うことで、PTAの活動の計画性や透明性を高めることができます。

予算管理の種類と目的

予算管理には、以下の二つの種類があります。

• 事業別予算：各事業ごとに収入と支出の見積もりや実績を管理すること。例えば、バザー事業の予算や運動会事業の予算など。
• 総予算：PTA全体の収入と支出の見積もりや実績を管理すること。例えば、会費収入の予算や管理費支出の予算など。

予算管理の目的は、以下の通りです。

• 事業別予算の目的は、各事業の収支の見通しや実態を把握することです。例えば、バザー事業の予算と実績を比較して、収支の差異や原因を分析することができます。
• 総予算の目的は、PTA全体の収支の見通しや実態を把握することです。例えば、総収入の予算と実績を比較して、収入の増減や要因を分析することができます。

予算管理の方法と例

予算管理を行う方法は、以下の通りです。

• 事業別予算を行う方法は、各事業の収入と支出の見積もりを事前に作成し、現金出納帳において、収入と支出の摘要欄に予算額を記入することです。例えば、バザー収入（予算：100,000円）やバザー経費（予算：40,000円）というように、収入と支出の内容に加えて、予算額を記入します。
• 総予算を行う方法は、PTA全体の収入と支出の見積もりを事前に作成し、現金出納帳において、収入と支出の摘要欄に予算額を記入することです。例えば、会費入金（予算：60,000円）や学校への寄付（予算：20,000円）というように、収入と支出の内容に加えて、予算額を記入します。

予算管理を行った現金出納帳の例を以下に示します。

予算管理の活用と注意点

予算管理を行った後は、それぞれの区分ごとに収入と支出の予算と実績の比較や差額を計算し、表やグラフなどで分かりやすく表示します。これを事業別予算実績表や総予算実績表と呼びます。決算報告書や収支報告書などの名称で、年に1度の定期総会で承認を受ける書類がこの形式になっていることも多いと思います。
事業別予算実績表や総予算実績表を作成することで、PTAの活動の計画性や透明性を高めることができます。

予算管理を活用する際の注意点は、以下の通りです。

• 予算管理は、PTAの活動の目的や規模に応じて、適切に設定すること。事業別予算や総予算の額が大きすぎると、収支のバランスが崩れます。逆に、小さすぎると、活動の効果が低下します。
• 予算管理は、定期的に見直しや改善を行うこと。PTAの活動は、時代や環境の変化に応じて、変化することがあります。そのため、予算管理も、その変化に合わせて、適宜修正することが必要です。

以上が、単式簿記の応用としての予算管理についての解説でした。予算管理を行うことで、PTAの活動の計画性や透明性を高めることができます。

今回の内容はいかがでしたでしょうか？他にも関連する記事がたくさんありますので、興味のあるものはぜひ目を通してください！それではまた次の記事でお会いしましょう。